社交ダンス用語集 サ行

サイドリード side lead

 ムービングフットと同じサイドのボディが先行すること。CBMの後続で行われることが多い。

 

サーキュラー・ヒップ・ツイスト(Circular Hip Twist)  

 

 サーキュラーとは「円形の、循環の」の意味で、ヒップ・ツイストを繰り返し踊りながら弧を描く。男性のボディ・リードに反応する女性の小刻みなヒップ・ツイストの繰り返しが粋な踊り。

 

サポーティング・フット supporting foot

 体重を支えている、支え足のこと。

 

サンバ

 ラテンダンスの一つ。ブラジルのリオのカーニバルでよく見られる。

お祭りの踊りなのでにぎやかで楽しい雰囲気。モダンのクイックとリズムが同じ。

 

ジェイ・シー・エフ (JCF)

 日本プロフェッショナルダンス競技連盟。

 

ジェイ・ディー・シー (JDC)

 日本ダンス議会。

 

ジェイ・ビー・ディー・エフ (JBDF)

 日本ボールルームダンス連盟。

 

シェイプ (Shape)

 体の各部分が垂直方向から角度をつけること。

 

シークエンスダンス

 フィギュアの順序を決めて踊るダンスのこと。20世紀初頭まで一般に踊られていたダンスの様式。足の置き方もバレエのテクニックが使われ、全員同じステップで通常8~16小節を繰り返し、集団で踊られていた。現在もオールドタイムダンスとして踊られている。

 

シークエンス

いくつかのフィガーをある一定の規則で配列したアマルガメーション。

 

シード選手

 全日本やインターナショナルなどの競技会では、前回の競技会の成績によって選ばれ、第2予選から出場できる選手。

 

シミー (Shimmy)

 1920 年代に流行したジャズダンスで、上半身を震わせて踊る。この動きはラテンに応用されている。

 

ジャッジ

 審査員。

 

ジャダ

 日本アマチュアダンス協会、略称JADA(Japan Amateur Dancers Association)のこと。JADAは、日本のアマチュアダンス界最大の全国組織で、アマチュアダンスの発展や国際競技会の開催まで幅広く活動をしている。JADA7級~JADA1級までのランクがある。

 

 

シャッセ (Chasse / Chassé)

 「開く—閉じる—開く」の体重移動のある3 歩からなる動作のことで、左右どちらの足からも入れる。スタンダード、ラテン両方の種目の中で様々な形で使用される。

 

  • 「&」カウントを含むシャッセでは、その前のカウントが2等分される。たとえば、シャッセ・フロム・PP の「12&3」の音の長さは「1、1/2、1/2、1」。 
  • シャッセ(Chasse)はフランス語のバレエ用語で、英語のチェイス(Chase = 「追いかける」意味)に相当する。開いた足を閉じる足が追いかけるところからついたといわれている。
  • シャッセはパソ・ドブレでも使われ、小刻みシャッセは攻撃準備のための競り合いを表現し、大きなシャッセは牛の突進を避ける動作を表現しているらしい。

 

◆オープン・シャッセ (Open Chasse) 

 踊りのスピードに対応するため2歩目を完全に閉じない、半分くらいで閉じるシャッセ。例えば、クイックステップのティプル・シャッセやティプシーはオープン・シャッセで、ハーフ・シャッセと同じ。

  

◆コンパクト・シャッセ (Compact Chasse)

 小さく行なうシャッセの事。

 

◆シャッセ・ア・トロア・パ(chassé à trois pas)

 スリー・ステップ・シャッセ。

 

◆シャッセ・ターン (Chasse Turn) 

 クイックステップのナチュラル・ターン前半や、シャッセ・リバース・ターンのようにシャッセに回転が伴うもので、ワルツのナチュラル・ターンやリバース・ターンもこの仲間。クローズド・ターン(Closed Turn)ともいう。

 

◆シャッセ・フロム・PP (Chasse from Promenade Position)

 PPの形から入るワルツの基本フィガー。

 

 

◆シャッセ・ロール (Chasse Roll)

 シャッセをしながら回転し、3 歩目は前進で男性はトウ・ピボットして次の後退ステップにつなげる。

 

◆シンコペーティド・シャッセ (Syncopated Chasse)

  1. シャッセ・フロム・PPの昔の呼び名。 
  2. パソ・ドブレのフィガー名

◆スキャター・シャッセ (Scatter Chasse) 

 PPから始め「ステップ・ホップ、ステップ・ホップ、シャッセ、シャッセ、ステップ・ホップ」と踊る華やかなコンビネーションを良く見かけるが、このシャッセの部分がスキャター・シャッセで、男性が右に進むのをスキャター・シャッセ・トゥ・ライト、左に進むのをスキャター・シャッセ・トゥ・レフトと言う。スキャターとは英語で、「まき散らす、ばらまく」意味。

 

◆ターニング・シャッセ (Turning Chasse)

 回転しながら行なうシャッセのこと。

 

◆ダイアゴナル・シャッセ (Diagonal Chasse)  

 ダイアゴナルは「斜めの」の意味です。右へのプログレッシブ・シャッセに似たフィガー。

◆チャチャチャ・シャッセ (Cha Cha Cha Chasse)

 チャチャチャで使われるシャッセで、通常は1/2、1/2、1の長さがある。

 

◆ティプル・シャッセ (Tipple Chasse)  

 右と左のティプル・シャッセがあり、一般にティプル・シャッセというと、右へのティプル・シャッセを指す。この右へのティプル・シャッセは、テキスト的には、男性左足後退(S)から右へ僅かな回転をしながらシャッセ(QQS)〜 フォワード・ロック・ステップの2 〜4 歩(テキストにより2 〜5 歩)までを含む。一方、左へのティプル・シャッセは4歩で構成されており、プログレッシブ・シャッセなどの後、男性は右足をアウトサイドに前進(S)したところから右回転を加えながらシャッセ(QQS)する。そこからは、バックワード・ロック・ステップや右へのティプル・シャッセに続ける。このように、このフィガー名につく「右」とか「左」は回転方向ではなく、男性からみた進行方向である。

 

◆ヒップ・ツイスト・シャッセ (Hip Twist Chasse)

 ファン・ポジションで終わる総てのフィガーの中で男性が用いることができる。踊り方は、右足後退 → 左足に体重を戻す → 右足、左足を横切ってステップ → 右足に左足を揃える → 右足を横にステップする。また、クローズド・ヒップ・ツイストの女性の3〜5歩のステップ。

 

◆フット・スリップ・シャッセ (Foot Slip Chasse) 

 オープン・ヒップ・ツイストの4 歩目で男性が右足を少し後ろへスリップさせる踊り方。スリップ・クローズ・シャッセ(Slip-Close Chasse)とも言う。

 

◆プログレッシブ・シャッセ・トゥ・ライト(Progressive Chasse to Right)

 男性の左足前進から始まる4歩構成のフィガー。ワルツでは(1.2& 3)、クイックでは(SQQS)、フォックストロットでは(SQ&Q)で踊る。右へのプログレッシブ・シャッセ、あるいは、単にシャッセ・トゥ・ライトともいう。ここでの「右」は回転方向ではなく、男性から見た進行方向を示す。

 

◆プロムナード・シャッセ (Promenade Chasse)

 ブルースのフィガーで、踊りそのものはタンゴのクローズド・プロムナードをPPのまま2度繰り返し、3度目で閉じる。

 

◆ロンデ・シャッセ (Ronde Chasse)

 左足前進 → 右足に体重を戻す → 左足を軽くロンデしながら右足後ろにクロス → 右足を左足横に→ 左足を横にステップ。左足前進 → 右足に体重を戻す → 左足を軽くロンデしながら右足後ろにクロス → 右足を左足横に→ 左足を横にステップ — 以上のアクションの最後の3 歩がロンデ・シャッセで、男女共通で使える。

 

ジャイブ (Jive)

 ラテン競技種目のひとつで競技ダンスとしては決勝でのみ踊られる。音楽は軽快にスイングする4/4 拍子で、1 分間に42 小節くらいの速さで演奏される。

 基本リズムは、1 2, 1 a2, 1 a2。

 

ジャズ・ロール (Jazz Roll)

 1 小節の中で3 歩踏み、それを連続する動きで、1917 年終わりに到来したジャズ音楽と共に流行。これがスロー・フォックストロットのスリー・ステップの前身となる。

 

シャドー・ポジション

 ラテンのポジションで、二人が同じ方向を向いて横、または、前後になったときの位置。

 

ジュテ (Jeté) 

 1970 年代に登場したフィガーで、ポピュラー・バリエーションのフォックストロットとタンゴで用いられている。

 

シュール・プラス (Sur Place)

 その場で足踏みするパソドブレのフィガー名。フランス語で「その場で、その場に留まる」という意味。 

 

ショルダー・トゥ・ショルダー (Shoulder to Shoulder)

 二人の肩が優しく触れ合うように踊るチャチャチャのフィガー。フィガー名は、「肩を触れ合って」とか、「肩を寄せあって」の意味。

 

ショルダー・リード

 ステップする足と同じ側の肩を先行させること。肩だけでなく腰もともなっていることが重要。

 

ショルダー・スイング

 肩のスイングのこと。肩を前方または後方から横へ振り出すことで、ヒッ プと脚のスイングをともなう。

 

シラバス

 本来はテクニックブックのことだが、競技会や講習会などのマニュアル(手引書)の意味で使う場合もある。

 

シンコペイション(Syncopation)

 ダンス用語としては、正常なステップのタイミングを変化させる場合をいいます。例えば「S・Q・Q」を「Q・S・Q」とするなど。

 

シンコペーティド (Syncopated) 

 「シンコペーションした〜」の意味の英語で、本来のカウントを分割しタイミングをずらして踊る事。

 

CBM

 コントラリー・ボディー・ムーブメントの略。ステップする足と反対側の上体をステップする足と同時に前方又は後方に振り出す事。通常、回転の一歩で用いる。

 

CFP

 クローズド・フェンシング・ポジションの略で少し離れてパートナーと互いに向かい合って組むこと。

 

CPP

 カウンター・プロムナード・ポジションの略。男性の右側と女性の左側が開き、男性の左側と女性の右側が隣接してVの字形になるポジション。

 

スージー・キュー (Suzy-Q) 

 1930年代、ハーレムのコットン・クラブでタップのルーティンとして使われてから広まり、ジャズダンスやタップ・ダンスにも取り入れら、初期のジャイブでも使われていた。詳しい名前の由来は不明。

 

スイッチ(Switch)

 ダンスでは、男女が両足のボールで右へ鋭く回転するフィガーで、主としてタンゴで 使用。 

 

スイング(Swing) 

 時計の振り子やブランコが揺れるように、静かに動き始めたものが、加速度を増して 、進行または回転していく動き方。

 

スウィブル(Swivel)

 体重のある足(支え足)のボールで右または左に回転すること。

 

スウィートハート(Sweetheart) 

 「恋人、すてきな人」と言う意味の、チャチャチャの基本フィガーのひとつ。

 

スウェイ (Sway)

 体を垂直方向から傾けること。

 

スウェイ・チェンジ (Sway Change)

 ある方向から逆方向へとスウェイの切り替えを行なうこと。例えばワルツのターニング・ロックをダブル・ロックして、足が交差した所で止まったまま男性が左スウェイから右スウェイに切り替え(スウェイ・チェンジ)、それからウィーブ・エンディングに入るなど。

 

スクェア(Square) 

 スクェア・ツウ・パートナーの略で、男女が向き合っているポジションをいう。パートナー・スクェア、パートナー・イン・ラインともいいます。

 

スタッカート

 音を強く、はっきりと切って演奏すること。ダンスでは、一歩一歩を区切って踊ることで、主としてタンゴで用いられます。

 

スタンダード(Standard)

 競技ダンスにはスタンダード(モダンとも言う)とラテンアメリカンの二つに分かれています。

 スタンダード(モダン)は、ワルツ・タンゴ・スロ-フォックストロット・クイックステップ・ウインナ-ワルツの5種目。

 ラテンは、チャチャチャ・サンバ・ルンバ・パソドブレ・ジャイブの5種目。

 

スタンダード・バリエーション

 標準化されたバリエーションのこと。つまり、バリエーションの中で、踊り方の標準が規定されているものをいいます

 

ステップ

 通常、一歩一歩の足の動きをいう。また、一定の形になったフィガーのこともステッ プと呼称される。

 

スパイン

背骨。

 

スパイラル (Spiral)

 ラテンで使われる用語で、片足を軸に回転し、もう一方の足がまきつく形になるアクション。スパイラルは「螺旋(らせん)」の意味。

 

◆スパイラル (Spiral)

 ルンバ、チャ・チャ・チャの基本フィガーのひとつ。前半は女性が男性の右側でオープニング・アウトし、次に男性の前を通り、ルンバの場合は3歩目の終わりで右足軸に左回転します。この間、男性は左右のクカラーチャを踊る。

 

◆スパイラル・ウォーク(Spiral Walk)

 ルンバで用いられる動きで、女性が前進のプログレッシブ・ウォークスをする間、3歩目毎に右や左へのスパイラル・ターンをする。

 

◆ スパイラル・エンディング(Spiral Ending)

 ルンバやチャチャチャであるフィガーの終わりにスパイラル・ターンを用いること。

◆スパイラル・クロス(Spiral Cross)

 スパイラルをしたときの軸足にもう一方の足が絡む形。

 

◆ルース・スパイラル・クロス(Loose Spiral Cross)

 ルンバでカールを踊る場合、女性は右足の上での回転量がスパイラルを踊る場合と比べて少ないために左足のクロスの仕方が多少ゆるくなる。この形のことをルース・スパイラル・クロス、あるいは、単にルース・クロス(Loose Cross)という。

 

 

スパニッシュ・アーム(Spanish Arms)

 直訳は「スペイン人(風)の腕」でフラメンコのような腕の使い方をする、ジャイブの基本フィガーのひとつ。 

 

スパニッシュ・ライン(Spanish Line)

 パソ・ドブレのベーシックの一番最初のポーズ。前に出している足をほぼ90度に曲げ、その足はつま先立ち。さらに前に出している足に体重を乗せるというポーズ。

 

スピン(Spin)

 回転のこと。二歩以上の回転で、ピボットにつづけて体重を支えている足のボ-ルで、さらに回転をつづけること。

 

スピン・ターン(SpinTurn) 

 モダンダンスのステップの一つ。ベーシックではワルツとクイックに見られ、スローにも似ているインビダンス・ターンというものがある。

 

スポット・ターン (Spot Turn) 

 右足からスタートする左へのスポット・ターンと左足からスタートする右へのスポット・ターンの2種類がある。ISTD のテキストにはスポット・ターンの中にスイッチ・ターンとアンダーアーム・ターンが含まれている。

 また、アレマーナでは女性が三角形に踊るのに対し、スポット・ターンは直線状に行って(1歩目)帰ってくる(2歩目)踊り方をする。 

 

スライディング・ドア(Sliding Doors) 

 ルンバの基本フィガーのひとつ。ドアにスライディングを加えると「引き戸」になる。

 

スライド (Slide) 

 床に足を滑らせてステップすること。

 

スリー・アレマーナ(Three Alemanas)

 ルンバの基本フィガーのひとつ。通常のアレマーナの後、女性が左回転のアレマーナ・ターンし、再び右回転のアレマーナを踊る。

 

スリー・ステップ (Three Step)

 スローフォックストロットの基本フィガーのひとつ。直線、あるいは、左へ1/8 回転しながら踊ることもできる。

 

スロー(Slow)

  1. スロー(S)カウントのこと。
  2. スロー・フォックストロットのこと。 
  3. 「遅い、ゆっくり」の意味。

スロー・フォックストロット (Slow Foxtrot)

 スタンダード種目のひとつ。音楽は比較的ゆっくりスイングする4/4 拍子でテンポ1分間に30小節くらい。基本のリズムはSQQ。

 1920年代に誕生したフォックストロットはアメリカのハリー・フォックス(Harry Fox)というダンサーの名から付けられた。

 1分間に50〜52小節のクイックステップから枝分かれしたフォックストロットは、始めは1分間に48小節の速さで踊られていたが、それからどんどん遅くなり、1920年代末には32小節までになった。

 日本ではスローと略すことが多いが、海外ではフォックストロットと呼ばれている。 

 

スリー・スリーズ (Three Three's) 

 12 歩からなるルンバの基本フィガーのひとつ。

 

スリップ(Slip)

 英語の意味は「滑る、あるいは、滑るように進むこと」。ダンスにおいては、トウを床とコンタクトしたまま後ろに引き込む「スリップ・バック」や、前方に滑り出す「スリップ・フォワード」などが、動きを表わす英語として使われている。

 リバース・ピボットやトウ・ピボットにはこうしたスリップ・アクションが使われている。

 

セイム・フット

 男女が同じ足(男女とも右または左足)でステップする時に使われます。

 

セグエ(Segue) 

 モダンラテン各5種目中、3種目以上をつなぎ合わせた音楽でひとつにまとめて踊ること、創意工夫の余地が大きいダンスのこと。主に日本とドイツで国際的なセグエ競技会が開催されており、日本では1984年から始まった。 

 

ゼネラルダンスタイム

 競技会の途中で観戦者がダンスを踊れるように設けられた時間のこと。競技時間の調整や競技会選手たちが次の競技のウォーミングアップでに練習することもある。

  

セントラル・バランス

 体重が左右の足の中間にあること。

 

ソシアル・ダンス (Social Dance)

 娯楽や人と会うことを主とするダンスで、ポピュラーな競技種目の他にボックス・ルンバ、マンボ、サルサ、ジルバ、ブルースなどが踊られる。

 

社交ダンス・ダンスホール うえだ鹿鳴館  〒386-0002   長野県上田市住吉98